基本方針

 近年、少子高齢化の進行や単身世帯の増加、女性の社会進出などで住民の生活形態や意識が変化し、住民相互のつながりが希薄化して近所の支え合い機能が低下しています。そのような中、だれもができる限り住み慣れた地域で、自分らしく暮らしていけるように、地域全体で支える体制づくりとして地域包括ケアシステムが求められています。

 社会福祉協議会では、地域福祉事業を通して、住民一人ひとりに地域に関心を持っていただき、地域課題の解決に向けて地域住民や地域の関係機関、行政等と連携して共生の文化が広がる地域づくりへとつなげていくことを目指します。

 さらに、いきいきサロンなどへの地域住民の参加を得ることで、高齢者の地域での孤独感の解消や社会参加を促進し、住民一人ひとりに ‟お互いさま” の精神を育んで、生きがいや役割をもちながら、地域の特性や資源を活かしてだれもが安心して暮らせる町づくりを目指します。

 また、高齢者と保育園児とのふれあい交流、夏のボランティア体験や福祉体験学習などの地域福祉教育では、幼少期より福祉にふれる機会を持つことで福祉を身近に感じていただき、思いやりの心や助け合う心の大切さを育み「共に生きる人」を育成していくことを目指します。

 次に介護保険事業において、介護従事者の不足など慢性的な原因などがあり、事業運営は厳しい状況にあります。その中で介護従事者の確保に努めつつ、事業の安定を目指します。

 今後も社会福祉協議会は、住民一人ひとりが暮らしたい地域づくりを実現するため、地域住民や地域で活動している関係機関、行政等と連携して、共に地域づくりに取り組み ‟この町に住んで良かった” と思える町づくりを推進していきます。